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事務所を開業する際にはまず、借りる物件が重要になってきます。効率よくいい貸事務所と巡りあうためには、以下のような自分なりの譲れないポイントを洗い出すところから始めてみましょう。
自分のターゲットとなるお客さんが多くいるエリアなのか、また事務所への来客が多いのであれば交通の便に問題がないかどうかをチェックします。
事務所の広さは、そこで働く人数によって変わってきます。1人あたりのワークスペースは最低でも1坪、出来れば1.8坪くらいは見ておきましょう。今度新たに社員を雇う予定がある場合は、次の契約更新までに増やしたい人数をしっかりと計算した上で広めの事務所を借りるといいかもしれません。
月額の賃料はもちろん、保証金や共益費などの費用もすべて足した金額を確認しておきましょう。電気代や水道代などの光熱費はあらかじめ賃料に含まれていることもあるので、その辺りの細かい条件までチェックするのが大切です。住宅とは違って賃料が坪単価で表記されていることも多いのですが、月額の賃料は坪単価×坪数で簡単に算出できます。
業種によって見るべきポイントは変わってきますが、最低限見ておくべきなのは電話回線の数や電気の容量、エアコンの台数、給湯室、トイレ、エレベーターの数、セキュリティなどです。駐車場が必須になる立地や業種の場合は、駐車場の利用可能時間もしっかり見ておいてください。
これらのポイントからいい物件を絞り込んだら、仲介業者に問い合わせてみましょう。業者を選ぶときに大事なのは経験や実績を積んでいるかどうか。はじめての貸事務所選びだと悩んでしまうことも多いと思いますが、そういった悩みや不安を真摯に受け止めて対応してくれる業者であれば安心です。なかでも貸事務所の仲介を専門に行う業者がおすすめ。長く事業用物件の賃貸に携わっている営業マンがいれば、丁寧かつスピーディーにサポートしてくれるはず。
ちなみに貸事務所の場合、住宅の契約時よりも頻繁に金額交渉が行われています。賃料や保証金に関しては、交渉次第で安くできるかもしれません。特にフロアの形状が独特、景観が悪いといったなかなか借り手のつかない物件であれば、十分に交渉の余地があります。「物件自体はいいけど金額面がネック」といったことであれば、少し粘ってみるといいでしょう。